もうひとつの違う野球

伊豆の空

2010年10月09日 14:14



1987年当時1年をやらずに帰ってしまった
大リーガーに怒りを感じた。
その後イチロー、佐々木、松井らの
メジャー進出で大リーグを見る機会を得た
日本人達は彼の言った
「地球のウラ側にもうひとつの違う野球があった」
の意味が少し、いや大いに理解できるのではないか
日本選手の甘えによる
球団主体の日本プロ野球
そこに選手の未来はなく
一握りのスター選手だけの
野球界がある・・・

ボブ・ホーナーは、
日本に未曾有の旋風を残して、
わずか1年限りで日本を去って行った。
歴史に残る言葉を残して。
「地球のウラ側にもうひとつの違う野球があった」
 狭苦しい球場、
バントや変化球を多用する小細工満載のプレー、
引き分けのある試合、
画一的な長い練習とミーティング、
観客を隔てる高いフェンス、
過剰なマスコミとファンの熱狂。
加えて、あまりにもアメリカと異なる生活環境で
一時期はホームシック同然の状態に陥ってしまっ
たホーナーの目には、
大リーグと日本のプロ野球が
全く別次元のスポーツに映っていたのだろう。
 そこには、
ホーナーのような卓越した能力と個性を持ち合わせた
アメリカ的な選手と、
バブル絶頂期で球団の歯車として
ただ一心不乱に働く
日本人的な選手たちとの相違が見てとれる。

伊豆の空から

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